エアハート工法とは
What is the Air Heart method?
エアハート工法は、東日本大震災による下水道復旧工事において、あらゆるニーズに応えた唯一無二の簡易水替工法です。
その後の熊本地震や鳥取中部地震の震災復興工事にも採用され、復旧・復興に大きく貢献しています。
5つの特徴
1 高効率で低コストを実現
本工法で用いるエアハート工法用ダイアフラムポンプは、電動モーターを使用しないので、仮設電源、発動発電機は不要!
完全自給式で従来工法のような呼び水は不要!
高圧洗浄車や給水車も不要!!!
ゆえに施工効率が格段に向上し、低コストが実現します。
2 良好な作業環境の提供
既設管に特殊プラグを装着し、管本体をポンプピットとすることで、臭気の発生や作業員の作業環境悪化を大幅に低減!!
3 設置・撤去作業の迅速性
本工法の設置・撤去作業は、特殊プラグと各ホース類の設置・撤去のみなので、短時間(10~20分)で完了!
そのため、本体工事の時間を十分に確保でき、工期の短縮に大きく貢献します。
4 工事箇所のみの水替えが可能
人孔部のみならず管本部から直接水替が可能なことから、1スパンではなくその工事個所のみの施工が可能。
水替延長を短くすることから、歩行者への安全確保、周辺住民への影響を最小限にすることが可能となります。
5 応急的な管路解放が可能
万一予定した工事が終了しない等の不測の事態が生じても、施工箇所の先までサクションホースを挿入し、特殊プラグのコックを開くことで、自然流下させることが可能。
深夜の水替ポンプの故障等により汚水が溢れる等の心配がありません。
主な用途
- 下水道供用化で老朽化した既設管渠の布設替え(開削・非開削)
- 地震等の災害における、下水道管渠の仮復旧、不陸・蛇行・たるんだ既設管渠の布設替え(開削・非開削)
- 下水道管渠更生工事の際、仮排水が必要な場合
- 新設人孔築造または既設人孔撤去(マンホールポンプ設置・撤去)
- 下水道 TV カメラ調査の際、仮排水が必要な場合
施工配置図
Layout drawing
エアハート工法は、特殊止水栓(中通し止水栓)を使用するため、工事箇所の上流人孔から直接汚水を汲み上げる事で水替延長が短くなり、歩行者の安全確保や周辺住民への影響を最小限に抑える事ができます。
従来工法(水中ポンプ及び止水栓を用いた水替工)による施工図
従来工法は、工事規制エリアが長い
上流人孔1の上流側に止水栓を設置し、たまった汚水を上流人孔2より水中ポンプで汲み上げる。そのため、工事箇所のみだけでなく、工事不要箇所を含めた上流人孔2まで工事規制エリアが拡大する。
エアハート工法による施工図
エアハート工法は、工事規制エリアが短い
上流人孔①の上流 側に特殊止水栓(中通し止水栓)を設置し、そこからエアハートプラグの立ち上がり吸引部を通り、エアハートポンプに汚水を送るため、工事規制エリアは工事箇所のみの最小限にすることができる。
現場使用例
Example of use
エアハートポンプ外観
水替えの様子
水替工の様子(最長作業エリア)
現場に応じて、最大 300mまで水替え可能
水替工の様子(最短作業エリア)
交通規制を最小限にすることが可能
震災復旧(熊本県熊本市)
震災復旧(鳥取県北栄町)
紹介動画
Introduction video